ご苦労様です。卒煙セラピー最終章です。
人はいろんなリズムの中で生活しています。
日のリズムが最小の単位。ちょっと長目の週のリズム。けっこう長目の月 のリズム。そして年のリズム。
人それぞれ生活スタイルは違いますが、みんな同じ年月週日のリズムの中で生活しています。そして年月週日それぞれのリズムに定
期的なイベントが組み込まれています。
日のリズムには食事や睡眠などのイベント。
週のリズムには休暇などのイベント。
月には給料日や決算などのイベン ト。
年には花見や盆休みなど四季おりおりのイベント。
皆さんが日頃経験するストレスにも年月週日のリズムがあります。年月週日の定期的なリズムでやってくるのでこの手のストレスを私は定期ストレスと呼ん
でいます。一年経過すると定期ストレスを一通り経験することになります。
卒煙ドットコムが1周年を目指す理由はここにあります。1周年を迎えた人はこれら定期ストレスを全て退けたことになります。ストレスは復煙を誘発する
大きな大きな要因ですので定期スト レスを一通り経験した人の卒煙はほぼ成功したと言っても過言ではありません。
ところが。
人は一生に数回しかない特別なストレスを経験することがありま す。私はこれを定期ストレスと区別して不定期ストレスと呼んでいます。
恋愛、結婚、引っ越し、就職、転勤などなど・・・これは年月週日
のリズムとは関係なく個人の一生という別の尺度でやってくる不定期なイベントです。不定期ストレスは年月週日とか全く関係なく突然やってきます。
不定期ストレスに曝されたとき、卒煙はもろくも崩れ去ることがあります。1年たっても2年たっても未経験の未知のストレスです。未経験なだけに強烈な
スト レスとなります。長年卒煙していたのに突然復煙するのは、ほとんどの場合不定期ストレスが原因です。
これに対処する方法はあるのでしょうか?不定期ス
トレスが生じるのを防ぐ手段はありません。が、不定期ストレスが復煙に結びく確率を減らす手段はあります。
それは。
不定期ストレスの存在を心に とめておくことです。
たったのそれだけです。知っていることで確実に有利になります。
「えー!?知っているだけじゃ、ストレスはなくなら ないよー」
「ストレスがなくならなかったら、また吸っちゃうよー」
確かにそうです。知っているだけではストレス解消にはなりません。
でも、知っている状態と知らない状態では全く状況が異なるのです。
卒煙初期のころ禁断症状で苦しかったと思いますが、皆さんはなんとか乗り切りました。乗り切るのを支えた知識のひとつが【禁断症状という苦しい状態が
やってくるが必ず軽くなる】という知識です。
苦しい状態に襲われるという知識があれば、卒煙前からそれなり
の覚悟ができます。覚悟さえできていれば乗り切ることのできる確率は格段に上がります。
つまり不定期ストレスの存在を知っていることがその最大の防衛策
になるのです。1周年を過ぎればあとはこの不定期ストレスだけが敵となります。その存在を少しだけ心にとめておいてください。
不定期ストレスを何回か退けた暁には真の卒煙が待っています。
ご検討お祈ります。